船舶アスベスト処理セミナー開催報告

「船舶アスベスト処理セミナー」の開催結果
(バリシップ2011併催イベント)
 
 
当協会では、日本財団のご支援のもと「船舶における適正なアスベストの取扱いに関するマニュアル」を2006年10月に作成し、船舶の解体・改修に伴うアスベスト飛散の防止対策を強化してまいりました。
2006年以降の活動といたしましては、我が国主導により、この2006年のマニュアルを基礎とした「船舶のリサイクルにおけるアスベスト飛散とばく露防止対策」の新規格(ISO30007)策定を進め、2010年12月に国際規格を作成しました。
一方、この国際規格作成の過程において、国内では2009年4月に石綿障害予防規則の一部が改正されております。
今回、このような国内外での諸状況の変化に対応して、船舶の修繕や解撤の実施におけるアスベストによる健康障害の防止を目的に、2006年10月に発行した「船舶における適正なアスベストの取扱いに関するマニュアル」の改訂を行い、この普及のため、バリシップ2011の併催イベントとして「船舶アスベスト処理セミナー」を5月18日(水)に今治において開催しました。
セミナーでは、造船、海運、製造業者等の海事関係者を中心に約100名が参加され、マニュアル作成の中心的な役割を担われた専門家による講演と質疑応答が行われました。
国外におけるアスベスト処理を含む解徹への取組の紹介 並びに 石綿を含むインベントリの作成や作業者に対する事前の特別教育の必要性の説明、2011年版マニュアルに即した保護具、グルーブバッグ工法の実演を交えた講演、そして、建築分野における実際のアスベスト処理への対応方法など、実作業で役立つ情報を多数取り入れたことから、理解しやすく充実した内容であったとの意見が多数ありました。
開催結果の概要をご報告いたします。
 
 
船舶アスベスト処理セミナー」開催結果(こちらをクリックしてください)