第16回ISO/TC 8/SC 6総会（航海及び操船分科委員会）が、2020年11月6日にオンライン（Zoom）にて開催されました。

（11月3～5日開催のISO/TC 8/SC 6/WG 16会議 (船内情報系機器用ネットワークシステム作業委員会) 及び 11月9日開催のISO/TC 8/WG 10 Panel会議 (スマートナビゲーションのための船陸間通信に関する国際標準化の検討委員会) と併催）

　このSC 6総会には9カ国（日本、中国、デンマーク、フィンランド、ドイツ、韓国、ノルウェー、英国、米国）及び2リエゾン（BIMCO、CIRM）から31名が参加（資料SC 6 N 585 (巻末付録1) 参照）。日本からは、計9名が出席しました。

　今次会合では、我が国が同国際委員会における国際規格の作成を 引き続き主導することになりました。特に我が国が改訂を主導することになった ISO 15016 (速力試験データの解析による速力性能及 び出力性能の評価に関する指針) に関しては、EEDI 検査・認証ガイドライ ン（※）において、ISO 15016:2015 又は国際試験水槽会議（ITTC）で定める ITTC Recommended Procedure and Guideline 7.5-04-01-01.1;2017 (ITTC-RP;2017)の何れかを海上試運転の実施・解析法等 として使用することが記載されているなど、我が国として大変重要な規格であり、一般社団法人日 本造船工業会と連携して今後の対応を進める予定としております。

※ MARPOL 条約附属書 VI 第 5.4 規則において参照されている「EEDI の検査・認証に関するガ イドライン」の一部として、速力試運転の実施・解析について規定。

同ガイドラインでは、以下のパラにおいて ISO 又は ITTC に従うことを要求。

－4.3.5（海象条件の計測）

－4.3.6（船速の計算）

－4.3.7（パワーカーブの作成）

今次会合での討議結果等、この会議の詳細につきましては、当会会員専用ホームページ（https://www.jstra.jp/member/）をご参照ください。