会議開催報告

ISO/TC 8/SC 3/AHG1(配管及び機械分科委員会/Roadmap for eco-friendly ship standards)

 
担当 ISO/IEC/JIS
開催日時 2021年 8月 31日
場所 Webにて開催
概要

2020年10月28日(水)開催のISO/TC 8/SC 3(配管及び機械分科会)総会での審議の結果、昨今の環境へ配慮する情勢に鑑み、環境に優しい配管及び機械システムに関する標準開発のためのスタディ・グループの設置に関する決議254を採択しました(コーディネーター:韓国)。
Resolution 254 Creation of study group for eco-friendly ship standards
SC 3 agrees to initiate a study group to prepare a roadmap related to the development of standards on eco-friendly systems within the scope of SC 3. Mr. Il-sup Shin of Korea will lead the study group and present the results of the study at the next SC 3 Plenary meeting.
このスタディ・グループの初回会合が4カ国(日本1名、ドイツ3名、韓国7名、米国3名)から14名の参加のもと、2021年8月31日(火)に開催され、この会合に、我が国から長谷川幸生(日本船舶技術研究協会)が出席しました。
この会合ではスタディ・グループのScope(適用範囲)を取り纏めることが目標であったが、コーディネーターである韓国が提示したScope案がTC 8/SC 3に限定しない、CO2削減技術であればどのTC 8/SC案件でも取り扱える幅広いものであったため、出席各位から、発想はよいがScopeがBroadすぎる(TC 8/SC 2、SC 8など他のSCの範疇に踏み込んでいる)との指摘が多数ありました。
また、コーディネーターは個別の規格ではなく、Roadmapをまずは定めたいとしましたが、出席各位から、トップダウン(Roadmapの策定)ではなく、SC 3の範疇で、IMOにおける審議および既存技術の観点から、新たな標準化の可能性のある領域の調査(ボトムアップ)を行うべきことが指摘されました。
今次会合の結論としては、以下のとおりとなりました。
①今次会合では各国専門家からスタディ・グループのScopeに関して意見を収集した(今後ScopeをSC 3の範疇に入るように絞る)。
②2021年9月末又は10月初めまでにSC 3の範疇で、IMOにおける審議および既存技術の観点から、PWIの可能性がある案件を韓国が調査するとともに各国専門家にも提案(情報提供)を依頼する(トップダウンではなく、ボトムアップで検討を進める)。
③2021年9月22~24日開催のTC 8総会における代替燃料やCO2削減のプレゼンも考慮する。また、同会議において、このスタディ・グループの取組みを紹介し、出席者から意見聴取を行うことも検討する。

今次会合での討議結果等、この会議の詳細につきましては、当会会員専用ホームページ(https://www.jstra.jp/member/)をご参照ください。

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