拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素より当会の実施事業につきましては、日頃より格別のご厚情を賜りありがとうございます。当協会では日本財団のご支援をいただき、関係者のご協力のもと、国際海事機関(IMO)における船舶の国際基準策定に積極的に取り組んでおります。
昨今の世界的な情報技術の発達に伴い、船舶、港湾、陸上施設など様々な海事関係分野において「サイバーシステム(情報・データの取得、処理、蓄積、通信を行うハードウェア又はソフトウェアのシステム)」への接続及び依存が進んでおり、これに伴って、悪意ある団体や個人によるシステムデータへの不正アクセス等に起因する航行安全侵害や、経済的被害等の様々なリスクが懸念されています。
このような状況の中、BIMCO(ボルチック国際海運協議会)、ICS(国際海運会議所)等の国際海運団体は、船主及び運航会社がサイバーシステムのリスクを管理するために必要な手順と処置の実行方法を提供するインダストリーガイドラインを共同で作成し、2016年1月に公表しました。
また、国際海事機関(IMO)では、2017年6月に開催された第98回海上安全委員会においては、海事サイバーリスクアセスメントのガイドラインが合意されるとともに、船主及び運航者に対し、2021年1月1日以降の最初に行われる、SOLAS条約が定める適合証書の年次検査までにISMコードに基づく安全管理システムを通じてサイバーリスク管理を実施することを推奨することとなりました。
このため当協会では、サイバーセキュリティに関するプロジェクトを立ち上げ、2016年度から2018年度までの3年間、関連の国際動向を的確に把握するとともに、我が国の海事分野におけるサイバーセキュリティに関する現状・問題点の分析や、我が国海事関係者の実態に即したサイバーセキュリティ対策案の検討を行いました。
以上の背景から、今般、表題のセミナーを開催し、海事サイバーセキュリティに関する国際動向等とともに、当協会のプロジェクトの成果をご紹介することとしました。
つきましては、ご多忙中誠に恐縮ですが、皆様より奮ってご参加を賜りたく、ご案内申し上げます。
■プログラム(予定)※プログラムについては、都合により変更になることがございます。
1.主催者挨拶 一般財団法人 日本船舶技術研究協会
2.講演 ・[登壇者調整中] 「海事サイバーセキュリティの国際動向」
・稗方 和夫 (国立大学法人 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 准教授) 「サイバーセキュリティ検討プロジェクトの活動」
・斎藤 直樹 (一般財団法人 日本海事協会 事業開発本部 認証企画室長) 「サイバーセキュリティへの船級協会の取組」
・安藤 英幸 (株式会社MTI 船舶技術部門 部門長) ・柴田 隼吾 (株式会社MTI 船舶技術グループ IoTチーム チーム長) 「船舶安全管理におけるサイバーセキュリティ対応について」
3.閉会挨拶 一般財団法人 日本船舶技術研究協会
■申し込み方法 下記、参加申込書をダウンロードいただき、ご記入の上、7月17日(水)までに、regulation@jstra.jpまでメールにてお申し込みください。 ・参加申込書 ▶ 20190723参加申込書_船舶基準セミナー.xls
なお、セミナーの定員は120名、申し込み先着順とさせていただきます。 定員に達した後に参加申し込みをした方に限り、参加の可否を当会より連絡いたします。 (それ以外の方へのメール等による連絡は通常はいたしませんので、ご了承ください)。 なお、当日ご来場の際は受付にて名刺を頂戴いたしますので、ご持参くださいますようご協力をお願い申し上げます。 |