平素より当会の実施事業につきまして、日頃より格別のご厚情を賜りありがとうございます。当協会では日本財団のご支援をいただき、関係者のご協力のもと、IMO(国際海事機関)における船舶の国際基準策定に積極的に取り組んでおります。
気候変動問題への対応が世界的に喫緊の重要課題となっている中、今後も輸送量の増大が見込まれる国際海運分野においても、国際海運からのGHG削減目標として「2050年頃までにGHG排出ゼロ」「2030年までにゼロエミッション燃料等の使用割合を5~10%」等をIMOは掲げ、これらの目標を達成するための取り組みを進めております。
こうした中、水素やアンモニアなどの炭素を含まない代替燃料を使用した船舶(代替燃料船)の建造に向けた動きが活発化しており、従来船と同等の安全性を確保するための国際的な安全基準策定のニーズが高まっております。 水素燃料船のガイドラインについては、2021年の第7回貨物運送小委員会(CCC 7)で設置された通信部会にて検討を開始し、現在も議論が継続中ではありますが、アンモニア燃料船のガイドラインについては、2022年のCCC 8においてガイドライン策定が開始され、本年9月のCCC 10においてガイドライン案が最終化されました。本ガイドライン案は上部委員会である第109回海上安全委員会(MSC 109)において承認される見込みです。
今般、こうした状況を踏まえ、表題のセミナーを開催し、代替燃料船に関連する船舶安全諸分野の議論の動向等とともに、共有すべき関係者の取組についてご紹介させていただくことといたしました。 つきましては、ご多忙中誠に恐縮ですが、皆様より奮ってご参加を賜りたく、下記のとおりご案内申し上げます。
記
・・・・・ セミナープログラム ・・・・・・
13:30~ 開場
14:00~14:05 開会挨拶 一般財団法人 日本船舶技術研究協会 会長 田中 誠一
<第一部:IMOにおける環境基準の策定概況について>
14:05~14:30 IMOにおける代替燃料船関係の審議動向 国土交通省 海事局 安全政策課 船舶安全基準室長 前田 崇徳 様
14:30~14:55 IMOにおける安全基準の最近の審議動向 一般財団法人 日本船舶技術研究協会 主任研究員 秋山 直之
14:55~15:05 第一部質疑応答
15:05~15:25 ブレーク
<第二部:関係者の取組について>
15:25~15:50 IMO CCC 10審議結果を踏まえたアンモニア燃料船の開発課題 一般財団法人 次世代環境船舶開発センター(GSC) 上席研究員 小畑 英郎 様
15:50~16:15 水素燃料船の開発状況について 高圧水素燃料供給システムの開発状況について 尾道造船株式会社 設計部 上妻 正和 様 川崎重工業株式会社 レシプロエンジン技術部 水谷 好生 様
16:15~16:25 第二部質疑応答
16:25 閉会
※プログラムは都合により変更になる場合がございます。
■申込方法 事前の登録は、こちらのリンクからお願いいたします。 なお、セミナーの定員は60名、申し込み先着順とさせていただきますのでご了承ください。
■その他 講演資料及び講演の様子を撮影した動画は、セミナー後に当会HPに公開予定です。
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